今更聞けない税金の基本
サラリーマンをしていると、給与から税金が天引きされるので、税金について疎くなりがちだと思います。そういうサラリーマンのために、「今更聞けない税金の基本」について解説します。副業で不動産投資をしている人は特に知っておいた方がいいと思います。
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税金は、儲け(利益)にかかる!
儲け(利益)のうちの何割かを国などに納めるのが税金です。
だから、儲けが0円なら税金を支払う必要はありませんし、儲けが大きければ多額の税金を支払うことになります。
というわけで、税金ですが、計算式で表すと以下になります。
■売上−経費=利益
■利益×税率=税金
数式をみると、ウッとくるかもしれませんが、「儲け(利益)を算出して、その利益に対して税金がかかる」のだと意味がわかれば、それほど難しいものではありませんよね。
さて、実際に簡単な税金を計算してみましょう。
(例)経費30万円をかけてパンを製造して、100万円売り上げた場合、税金はいくらになるでしょうか。税率は40%とします。
まずは、利益を算出します。
■売上100万円−経費30万円=利益70万円
この利益に対して、税金がかかるのですよね。どのくらい税金がかかるのかというと、税率40%とあります。だから以下になります。
■利益70万円×税率40%=税金28万円
よって、税金は28万円になります。
ここで着目したいのは「手取りのお金」です。
パンを販売した時、「売上100万円―経費30万円=利益70万円」のお金を手にしていると思います。
しかし、税金を支払う必要があります。
「利益70万円―税金28万円=手取り42万円」となります。
70万円の利益が出たから、70万円を自由に使えるわけではなく、70万円から税金の28万円を支払い、残りの52万円を自由に使えるわけですね。
不動産投資における「売上」「経費」
本題です。
不動産投資も同じです。
「売上」から「経費」を差し引いた「利益」を元にして税金が決まるのでした。
では、不動産投資における「売上」や「利益」とは、一体、何なのでしょうか。
<不動産投資における売上>
不動産投資における「売上」って何だと思いますか。
※)ただしインカムゲインに限ります。
そうですね。
家賃収入などですよね。
※)更新料を得ているなら、更新料も含みます。
■まとめ(不動産投資における売上)
・家賃収入、更新料、礼金など
ここまでは大丈夫だと思います。
さて次は経費です。
<不動産投資における経費>
不動産投資における経費って何ですか。
すぐに思いつくのが、固定資産税などの税金ではないでしょうか。
それ以外にも、マンションだと管理費、一戸建てだと修繕すれば修繕費などがあります。
あと忘れてはいけないのが減価償却費です。
※)減価償却費って聞きなれない言葉だと思うので、別のページで、じっくり説明しています。
またローンを使って、収益物件を購入しているなら、土地以外のローンの「利息」も経費になります。
※)ローンの全額ではなく利息のみ経費にできます。ワケがわからないと思うので、別のページで、じっくり解説します。
■まとめ(不動産投資における経費)
・税金(固定資産税など)、管理費、修繕費、土地以外のローンの利息など
これで、不動産投資における税金をどうやって計算するのか、大雑把にわかったのではないでしょうか。
つまり、年末に、年間を通して得られた「家賃収入、更新料、礼金など」を計算して、次に、年間を通して使った「税金(固定資産税など)、管理費、修繕費、ローンの利息など」を計算して、差額(売上−経費)をとって、利益を出して、あとは税率をかければ、支払うべき税金がわかります(国税庁のHPなどを使えば、売上と経費を入力すれば、支払うべき税額が自動で算出されます)。
さて、次は、もっと細かく経費についてみていきましょう。