証券化投資(不動産投資信託)
証券化投資(不動産投資信託)とは、ほとんど「株式」と同じです。
投資法人が投資家や金融機関から資金を調達して、不動産物件を経営して、得られた収益を配当金として出資者に分配する仕組みです。配当金は株式会社の場合と同じで、賃貸料の収入があっても、必ずしも配当金がでるとは限りません。
わかりにくいと思うので、具体的に説明します。
不動産物件を購入して、賃貸料や売買して利益を得たいとします。でも、不動産物件は高価なので、実行しようと思えば、莫大なお金が必要ですよね。
そこで、この資金を借りることにしました。
でも、10億円とかいうお金を貸してくれる人なんていないですよね。どうすればいいと思いますか?
そうですよね。
大げさな例ですが、10億円を1億口に細分化して、1口あたり10円から投資できるようにすれば、貸してくれる人、現れませんか?
ただ、細分化すると、誰にいくら貸したかわからなくなります。
そこで、「証券」を発行します。証券は、いくら出資したのかの証明書でもあるわけです。
このようにして集めたお金で、投資法人は、不動産物件を購入して、賃料とか売買益を得て、利益を出すわけです。
この利益に応じて、証券を持っている人に、配当金を分配するわけです。
ちなみに、この投資方法は、現物不動産投資と違って、小額の出資で済むために、多岐にわたって、投資することができます。つまり、1つの物件の収益に集中せずに、リスクを分散できます。
また、物件の管理を行わなくていいので、手間も省けます。